天狗襲来
大カンヌ大終了。

終わりました!あと一時間ちょいで帰路です。

いやー盛りだくさんだった!ヘトヘトだ!

フィルム、フィルムクラフトなど個人的にも注目していた賞などのことに関しては後日まとめます。なんかiphoneから写真が上手く読み込めなくなってしまったので。。でも、思うところのいろいろある結果でした。いいもん持って帰れるといいな。

ともあれ、終わりです!

今年のカンヌ関係者の皆さん、お疲れさまでした!

さあ、行くぞ東京ーーーーー!!!!

New Directors Showcase 2010

スクリーニング系ばっかみてると写真が少なくてさみしいポストになりますね…。基本暗闇なんでね。

今日はこれとスクリーニング、と決めてました。でも電通のセミナーもユニクロのセミナーもあった…。あとから話聞くと行けばよかったような気も。電通セミナーでは初音ミクが紹介されて完全スルーされたらしい(笑)見たいものいっぱいでフジロックみたいです。

で、このSaachi and Saachiが贈るNew Directors Showcase 2010、ガン見してきました。世界の20人の新進気鋭のディレクターの作品が一本ずつ上映。日本からはWOWの柴田さんというCG作家が名を連ねていました。

総評。

カンヌで一番大きいシアターが二階席までほぼ満席。注目度の高さがわかります。上映された作品はさすが厳選されているだけあって、ジャンルの違いはあってもクオリティのムラはあまりありません。ほぼどれも納得の作品ばかり。一本上映される度に万雷の拍手が会場をつつみます。

こうして見ていて思うのは…。「みんなやっぱ出来上がり好きじゃん」ということ。

カンヌは「広告祭」なので、半分はマーケ的な仕組みの話だったり、特に近年はTITANIUMみたいな、個々の制作物より全体をプレゼンする必要のあるジャンルが話題だったりとかしますが、シアターに集まったお客さんの、一本一本に対するこの反響。「優れた作品を見る」ことを渇望している様子が見えてきます。

マーケティング、インテグレート、ソーシャル。そういうジャーゴンを否定する気はないです。未来を語るには必要なことでしょう。でも、「とにかくこの作品がいい」というところから始まるなにかもあったはずです。いや、「作品と批評」の関係に例えるなら、常に先にあるのは作品であるはずなのです。私たちは「批評」にばかりとらわれすぎていないか?

New Directorたちはいい作品を作っていました。が、それが広告と呼べるものかどうかはまちまちでした。でもそんなことはどうでもいいのかもしれません。必要とあらば彼らはそれを広告にアジャストしてくるだろうし、何より周りがそれを求めるでしょう。「作品がよければ」。そして、我々ディレクターは人に求められなければ何の意味もない。

「はじめに作品ありき」。こう考えてしまうのは広告業においては多分極論ですが、ディレクターを名乗る限り、その感覚があったことを忘れてはいけないような気がしました。

そして事実として、今ここに自分の名前が挙がっていないことを恥じたいと思います。

うまくまとまっていないですが、今日のスクリーニングが始まるので、いってきます。ついにFILMのショートリスト発表です。

カンヌ5日目、Saachi and Saachi New Directors Showcase 2010 に並ぶ行列。なぜかジェダイまで行列。

カンヌ5日目、Saachi and Saachi New Directors Showcase 2010 に並ぶ行列。なぜかジェダイまで行列。

ぜんぜん手短じゃねえじゃん

と一応自分で突っ込んでおきます。

ながくてすんません。。

4日目のことを手短に。

今日もなんだかんだで色々盛りだくさんでした。

MOFILM→Spike Jonesパイセン登壇→若干26歳のビリオネア、facebook CEO Mark Zacerberg君かく語りき…などなど。夕方からのAward CeremonyではPRESS、RADIO、CYBERなど主要部門の発表。Young Lion Press部門と Cyber部門の発表も。

ディレクター業にいそしむものとして個人的に印象に残ったのは、やはり“MOFILM”

実際セミナーの中では候補作品を2本しか上映せず、あとはAVATORのプロデューサーのおっさんがわりと無難なこと言いにきて大半それに費やすという内容でしたが、一言いわせていただきたいのはそのわずか2本の上映作品のクオリティについて。

はっきりいって、ちょっとクオリティが高すぎる。これが”アマチュア作品”?冗談じゃない。完全にプロの仕事。というか、どっかから予算が下りてるとしか思えないレベル。

昨年まではまだかわいげがあったというか、それなりに「素人の自作自演の中で」というそもそものお題目にそれなりに収まった作品が多かったように思います。作品の良し悪しとは別に、素人が作った場合に必然的に出てしまう”どうしようもなさ”がしっかりありました。ジャッジもそれを差し引いてフェアに選んでくれてるな、という信頼感がそこにはあった。

でも今回は全然フツーにCFとして流せちゃうレベル。キャスティングもしっかりされている、美術も入ってる、機材も申し分ない。なによりプロがプロの目でクオリティを管理してる匂いがプンプン。

これを見てて、先日のTITANIUMを見たときと同じ感想を持ちました。これは明らかに一種のチキンレースです。潤沢な資金を身を切って用意出来たところだけが生き残り、それ以外の、本当にまだ条件の整っていない、でももしかしたら大化けするかもしれない才能の登場を阻む、なんだかビジネスライクなだけの賞レースです。

この流れがどんどん加速していった先に、ほんとうに”カンヌでの受賞”というもの自体にたいする信頼度は揺らがないのだろうか?心配なのはそこです。我々関係者たちは皆、波にはのりつつもシビアに良し悪しを感じ分けているものです。

「カンヌ受賞?ああ、おめでとう!(金があってよかったね)」とかになっちゃいかねない未来を恐れずにはいられません。いや、そうなるならとっととなっちゃった方がいいのかな…。

信頼を失った物は、失墜する。それが広告界の基本ルールです。このさきどうなるかわからないその瀬戸際に、カンヌ自体が立たされているような気がしています。

2010年、チタニウム問題勃発。

今日はセレモニーの前にTITANIUMのスクリーニングにガッツリお邪魔していました。

チタニウムとは、メディアを横断して多岐に渡る広告キャンペーン一連の顛末を、プレゼンテーションビデオの形にまとめて出品する賞です。ものによってはPROMO部門やOUTDOOR部門と内容が被ってくるカテゴリー。むしろそれらをひっくるめた大規模キャンペーン全体のクオリティに対する賞と言った方がいいかも知れません。

そんなチタニウムなんですが…今日までのPROMO部門などのショートリスト(受賞候補作品)や、実際に受賞した作品などの傾向をいろいろ分析すると…、正直「プレゼンビデオの出来映え」が相当の割合で審査員たちの心証に影響していることがハッキリしてきました。「あれ?実際の広告効果でいったらこっちの方が良くね?」というものもままあるんですが、それはさておき結局のところビデオの良し悪しで勝敗が決まっている感じ。まあ仕方ないっちゃないと思いますが、あまりにも露骨で…。

で、その上で今日はっきりとわかったことがひとつ。

TITANIUMのプレゼンビデオのクオリティ、去年までとはケタが違います。どのプロダクションも相当本気で作り込んできてる!!

去年までこの手のプレゼンビデオは実際のキャンペーンに付随する「おまけ」の要素が強かった気がしますが、ハッキリ言って、もうその感覚では受賞は難しいかも知れません。それぐらいレベルが跳ね上がっています。ある意味、TITANIUMバブルの到来。

何かのおまけではなく、全体の予算の中から完全に賞用ビデオに何%かを割いているし、それを計算した上で本編とは違うメイキング的動画も撮ってたり。それがほんとに、ほんとーに常識になりつつある。

ただ面白いだけでは面白い、と言ってもらえないかもしれない時代。面白い物を、「面白いよ!」と、ただ伝えるだけでなく、面白いことを”面白く”伝えないと推してもらえない…という時代にもう本格的にガッツリ変わった気がします。

それ自体には多いに異議もあるんですが、それが現実。仕事上の力点がかなりドラスティックに変わっていく予感を感じました。「カンヌ本気でを穫りたければ」、ですが。いろんな意味でとても参考になりました。

やべ、授賞式の写真一枚しかなかった…。

その後の二枚は、セレモニーの後に会場近くのビーチで行なわれたOpening GALAパーティの様子。これもまたカンヌの醍醐味…ってカンヌ常連の方が言ってました。醍醐味みたいですよ!

RADIO/MEDIA/OUTDOOR LION!!

本日もAWARD CEREMONY出席してきました!

今日発表になったのはRADIO、MEDIA、OUTDOOR LION。このブログで以前お伝えした幾つかの作品もSilverないしGOLDに輝いていたりして、やっぱ面白いと思うものって万国共通なんだなーと実感。自分がちゃんと面白いと思える物を、誠実に作っていかなくては行けないし、それが出来る立場に早くならなければ!と兜の緒とフンドシのアレを締め直した次第です。

いや、ほんとに。

次ポストでは授賞式の様子をペタります!

しかし受賞作に疑問を抱くこともまたあるものです。
この写真はDIRECTのグランプリを獲得したIggy Popを起用したキャンペーン。内容はというと、IGGYと共演したい楽器演奏者をWEBで募り、お題になっている曲をガイドにそれぞれ各自録音して、WEB上でそれをMASH UPするというもの。
確かに、出来上がりが面白そうに見えるのはわかるし。受賞自体に異議というほどのものがあるわけではありません。だが個人的にひっかかるところがあって…。
これ、企画としてはYOUTUBEやニコニコ動画で数年前から一つのトレンドになってる手法ですよね?それとまるっきり同じです。ただ素人だけではなくそこに著名ロケンローラーが起用されているだけ。
別にこれの企画者がニコ動でそれを知ってパクッただけとは思いませんが、それを知っているものからするとなんか煮え切らない感じが…。
たぶん、こういうもやもやは期間中何度かあるんじゃないかな。既存のものをもういちど俎上に載せる必要がある時というのは本当にあるのか?それともやはりそれはルール違反なのか?そこからも何か学べることがあるような気がします。

しかし受賞作に疑問を抱くこともまたあるものです。

この写真はDIRECTのグランプリを獲得したIggy Popを起用したキャンペーン。内容はというと、IGGYと共演したい楽器演奏者をWEBで募り、お題になっている曲をガイドにそれぞれ各自録音して、WEB上でそれをMASH UPするというもの。

確かに、出来上がりが面白そうに見えるのはわかるし。受賞自体に異議というほどのものがあるわけではありません。だが個人的にひっかかるところがあって…。

これ、企画としてはYOUTUBEやニコニコ動画で数年前から一つのトレンドになってる手法ですよね?それとまるっきり同じです。ただ素人だけではなくそこに著名ロケンローラーが起用されているだけ。

別にこれの企画者がニコ動でそれを知ってパクッただけとは思いませんが、それを知っているものからするとなんか煮え切らない感じが…。

たぶん、こういうもやもやは期間中何度かあるんじゃないかな。既存のものをもういちど俎上に載せる必要がある時というのは本当にあるのか?それともやはりそれはルール違反なのか?そこからも何か学べることがあるような気がします。